スポンサーサイト

  • 2014.08.13 Wednesday
  • -

一定期間更新がないため広告を表示しています


人鈴型庚申塔カタログ

2007年の11月のことになるが、
浦和宿旧本陣の門を探して東浦和を移動中
赤山道の路傍に庚申塔2基が祀られているのを見かけた。


左:寛保3(1743) 右:元文5(1740)

一見して同じ石工が作ったと思われる2基は造立年に3年の開きがある他
右側の口は開いているのに対して、左側の口は閉じられて阿吽になっている
右側の中央手が合掌しているのに、左側は庚申塔が鈴とショケラ(女人)
を持っている等の違いがあった。

左側の庚申塔は、石川博司氏によって「人鈴型」庚申塔と名付けられているが
http://hoko.s101.xrea.com/koshinto/howto06.html
私自身も同様の庚申塔を東浦和近辺でいくつか見ることができた。

その後、2009年に川口市榛松 不動院で人鈴型庚申塔を見つけたのを皮切りに
2010年までに川口市、鳩ヶ谷市内で人鈴型庚申塔を見かけ
人鈴型がこの近辺にも分布していることを知った。

もっとも、石川博司氏著の冊子によれば、川口市新堀でも人鈴型の所在
が報告されているとのことであったが。

今回、人鈴型庚申塔を総ざらいしようと思い立ったのは
上述のこともあるが、直接のきっかけは、庚申塔に関する
川口市・鳩ヶ谷市・さいたま市の資料を見ることができたからであった。

まず、4月にさいたま市南区鹿手袋にある宝泉寺で見せていただいた
石仏スケッチ集(酒井正著 「郷土の石佛」)
がさいたま県立図書館に所蔵されているのを見つけた。

その本には、著者が訪れた石仏の一覧表が付されていて
少なくとも旧浦和、大宮、与野市内の所在がわかっている
庚申塔については網羅されていると思われた。
(2010/12/25修正)
さらにありがたいことには、青面金剛の持ち物についても記されていて
人鈴型の所在について比較的簡単に調べ上げることが出来た。
(とは言え、若干の誤植はあるのですが・・・・)

川口市については
徳光歩著 「川口市の青面金剛と庚申塔」
に庚申塔の写真と持ち物について記されていて
こちらも容易に人鈴型の所在地を調べることができた。

鳩ヶ谷市については、1970年代に
「鳩ヶ谷市の文化財 第2集」
で市内の石仏石塔についての調査報告が行われている。
が、その後の区画整備等で移転した庚申塔も多く、探すのに苦労した。

2011/1/23追記
個人の調査報告書で鳩ヶ谷市内の庚申塔・馬頭観音を調査したもの
(写真・銘文付き)が存在することを確認しました。

-----------------
結局、人鈴型は 川口駅西口からさいたま市見沼区片柳(旧大宮市内)
にかけての広範囲で見つけることができた。
(もしかすると、草加市内にも存在するかもしれない)
2010/12/14追記
草加市内で人鈴型3基の存在を確認した。
(「草加の金石」による)
人鈴型が赤山街道の周辺に存在するとなると
越谷市内にも存在する可能性が強い。

造立年代についても享保5年から寛政7年までの75年間に渡っている。
2011/1/1追記
鳩ヶ谷市内に人鈴型と思しき寛政11年銘の庚申塔があった。

この他に さいたま市桜区内に元禄年間のものがあるが
形態が違うので今回は除外した。

意外なことではあったが、
人鈴型の祖形と思われる庚申塔は
鳩ヶ谷市辻 真福寺(享保5年銘)にあった。

この庚申塔が祖形であると判断される理由として
享保10年代から宝暦にかけてほぼ独占的に表れる特徴

 ・髪が上方に束ねて結わえられていて頂部が平らになっている。
  (青面金剛とはどんな仏さまによると「かつら」というらしい。) 
 ・側方の四臂が真横に突き出された後、鍵型に曲がっている。
 (以下、頭と腕の形から簡単に「TH型」と記すことにする)

が見られないということが挙げられる。

逆に鳩ヶ谷の近くで、人鈴を持たないTH・合掌型六臂が
人鈴型六臂に先んじて見られるので
おそらく、石工が真福寺で人鈴型を見て
自作に取り入れたのではないかと考えられる。

明和に入るとTH型に変化が見られる。
頭頂が平らなのは、ほぼ変わりがないが、
下手が斜め下に突き出される様になる。

さらに邪鬼が前向きになったり、様々な変化があるが、
最終的には、他の庚申塔とあまり変わりのない形態になる。


(2010/10/28,11/21)

続きを読む >>

TH(かつら・H手)型庚申塔一覧

ここでは、東京都足立区、埼玉県川口市、鳩ヶ谷市、草加市、さいたま市緑区内の
かつらを付け、上方手と下方手がH形を作っている庚申塔について取り上げる。
(簡単のために、頭と腕の形状からTH型と呼ぶことにしますが
もっと気の利いた呼び名があれば教えてください)


TH型は、この付近に分布する宝鈴とショケラ(女人)を持つ庚申塔
(人鈴型六臂)のうち、享保10年代から宝暦年間銘のものに
見られる特徴であるが、TH型全体で見ると
人鈴型六臂と合掌型六臂はほぼ同数存在する。

もちろん、合掌型六臂だから重要でないということはなく、
むしろ、人鈴型と同じ石工が作ったと思われる点において
人鈴型六臂とまとめて取り上げるべきだと思う。

今回調べた中では、さいたま市緑区の三室郵便局隣の合掌型六臂
(享保4年銘)がもっとも古い。
もっとも、初期のものについては、同じ石工の作かどうか疑わしいものもあるが
少なくとも、さいたま市緑区松木にある享保8年銘のもの以降については
同じ石工である可能性は強い。
(続く)



(2010/11/23, 2011/1/23)

続きを読む >>

calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
ブログ内検索
links
categories
sponsored links
selected entries
archives
recommend
profile
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM